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オススメの本

浜崎橋はなぜ渋滞するのか?―現地ルポで解明する渋滞ポイント50の謎
浜崎橋はなぜ渋滞するのか?―現地ルポで解明する渋滞ポイント50の謎
ニッポン放送取材班, 清水 草一

東京の方には参考になります。
高速の渋滞の抜け道を紹介。僕ももともと知っていたことから、意外な方法まで。
こういったノウハウは自分で経験したり、クチコミでしか知ることが出来なかったので、今までありそうでなかった本。
しかし、渋滞の抜け道を知っている人って、何だか尊敬します。

文芸レビュー「ストロボ」

ストロボ
ストロボ
真保 裕一

★★★★★

ここまでファッション・広告フォトグラファーを克明に描いた作品も今までないのでは。
業界人である僕が読んでもうなる内容です。
主人公であるフォトグラファーの喜多川光司の半生を、一話完結で年齢とは逆行していく形で追っていきます。なぜか最終章である第5章の50歳からはじまり、第1章の22歳の喜多川光司までを遡っていきます。フォトグラファーの小説という以前に、めずらしい内容運びとなっていきます。

フォトグラファーは一生をかけた仕事です。学生時代からはじまり、スタジオマンからアシスタントへとなり、カメラマンというのが出世街道。しかし、カメラマンでもピンからキリまであり、巨匠に上り詰めるには、本当に一生かかります。しかし、その時その時の年齢相応のフォトグラファーの人生というものがあり、それをつくづくと考えさせられる作品でした。
僕自身、たまに目標なんかを見失った時に読むと、また初心に帰ることができる本。

新保祐一は映画がヒットした「ホワイトアウト」とはじめとして、克明な描写と共にエンタテイメント性のある内容に定評があります。「ストロボ」にしてもどこでどう取材したのか、気になるくるくらいです。たしかに、現実とはある程度の相違はあるものの、そこは小説ですから。あまり、全てを明らかにされてもおかしくなります。

しかし、フォトグラファーという職業は、つくづく劇的な毎日の職業だと思います。

文芸レビュー「千里眼 トランス・オブ・ウォー」

千里眼トランス・オブ・ウォー 上  小学館文庫
千里眼トランス・オブ・ウォー 上 小学館文庫
松岡 圭祐

★★★★★

「戦争と平和」をテーマにした様々な著作物は数あれど、この作品は少し違います。
戦争の際に起こる兵士の心理状態を解明し、戦争の根絶を目指す。
なぜ戦争になると、兵士は非人道的な行為を平気でするのか。
その謎を「トランス・オブ・ウォー」の理論のもと、主人公岬美由紀が解明、解決していきます。

前作「へーメラーの千里眼」とは別のストーリーとはなっていますが、美由紀の過去がさらに明らかになります。さらに嵯峨敏也も登場しない、千里眼独自の内容です。
僕が印象的だったところは、美由紀が捕らえられた武装勢力の居住集落が米軍のガンシップ、AC-130による空爆のところです。AC-130に襲われると、怖いものですね…。克明な描写がリアリティがありました。

AC-130のことが明らかになり、実戦投入されたのはアフガン攻撃の際です。まだ最近のことですので、メジャーな著作物に登場したのは初めてのことでは。
また、謎の多いイラクの事情もよく分かる内容でした。
「華氏911」のごとくブッシュ大統領の批判さえもある内容といい、けっこう問題作かも。

文芸レビュー「へーメラーの千里眼」

ヘーメラーの千里眼 (上) 小学館文庫 ま 2-15
ヘーメラーの千里眼 (上) 小学館文庫 ま 2-15
松岡 圭祐

★★★★☆

前作「千里眼の死角」が世界征服の陰謀に対したハードで大規模な内容でしたけど、今回はそれと比べると割と小規模な内容。また、嵯峨敏也も登場しない、ひさびさの純粋な「千里眼」でした。

美由紀の元恋人である伊吹がF-4にて、新型兵器の試験訓練中に、子供を死なせる事件が発生。それを発端に、美由紀は伊吹と再会し、空自時代へと回帰していきます。

シリーズではめずらしい、恋愛描写もあり、おおざっぱには映画「トップガン」にも似た内容。僕の故郷にある岐阜基地が舞台の中心だったので、妙に身近に感じました。自衛隊の存在意義にも何かと考えさせられる内容でした。

それでも、気難しくもなく、単純なミステリーものでも、ミリタリーものでもない、エンタテイメント小説に代えてしまう松岡圭祐は腕には感心。ラストには美由紀がF-15が操縦官を握り、ハードアクションで締めてくれます。